努力をムダにしないために!
努力がそのまま世界とつながる英会話の試験 E-CAT

E-CAT はこれまで多くの国で軽視されがちだった、スピーキングの学習に目標を提供することを目指します。単なるテストではなく、そのタスクが、スピーキングの授業での効率を高めることを目指して、テストを設計します。テストのプラットフォームを柔軟なものとし、スピーキング教育の進化に合わせてテストも進化していきます。各国で英語教育に携わる教員の皆さんの意見を取り入れ、「指導」と「評価」の連動性を確立するように努力いたします。

英会話学習を発展させるためのテスト

E-CAT が誕生した背景には、大学、高校、中学と英語の授業を受け、さらに英会話学校、企業の英語研修などで英会話の練習をしても、その成果を適切に評価する方法があまり多くなかったことがあります。適切な目標がないことが、英会話力が伸びない原因の1つにもなっていました。

たとえば、 「英語が話せるようになりたい」と一念発起して英会話学校に入ったとしても、明確なタスクと評価方法がなく、自己紹介や食べたもの、週末の予定などを繰り返すだけでは、英会話能力の伸びは実感しづらいものです。

また、多くの学習者が、スピーキングの達成度評価として、リスニングとリーディングのテストを受験します。別技能のテストでスピーキング力を試すのには無理がありますし、学習自体も英会話ではなく、リスニングとリーディングに偏ってしまいます。

やっていること (英会話の学習) と、評価 (マークシート方式のリスニング、リーディングテスト) がずれている状態では、英会話学習者の「英語が話せるようになりたい」というモチベーションが低下してしまう可能性があります。そこで「英会話学習を促進するためのテスト」を提供しようと考えました。

適切なレベルのスピーキングテスト

既存のスピーキングテストの多くはレベルが高く、初中級者の英会話力の伸びを図るには難しいという状況がありました。また多くのスピーキングテストは、受験者の能力をいかに精密に測定するかという評価の方に主眼が置かれています。

E-CATは、評価するだけでなく、教育現場と日々の英語学習に与える影響を重視して作成しています。

  • 「受験者が英会話をもっと勉強したくなる」
  • 「テスト準備が英語学習の質の向上につながる」
  • 「教室での授業が効率化する」
  • 「授業が楽しくなる」

こうした点を重視して問題を作成しています。

E-CAT の問題を授業にフル活用

E-CAT で出題される問題は、教室や研修の場での英語学習にもよい影響を与えることを目指しています。

非母語話者の視点を取り込むため、日本から E-CAT のアドバイザーとして開発に参加した、英語講師の安河内哲也は、文部科学省の委員として、日本の英語教育現場だけでなく、フィリピンや韓国など海外にも出向き、教育現場でのスピーキング指導の実態を視察してきました。その経験から「テストと教育現場の関連性を持たせること」の重要性を痛感し、E-CAT では評価と同様に、現場での使用の利便性を重視することを提案しました。

具体的には E-CAT の練習問題を、 教育者が教室でそのまま使えるよう、E-CAT 事務局では練習問題を豊富に提供していきます。また、サンプル問題を使ってどう授業を展開していけばいいかという授業構成案、模範解答、練習用動画素材なども合わせて共有していく予定です。

つまり、E-CAT が提供する練習問題と関連素材を使えば、教室や研修での授業に役に立つと同時に、E-CAT のテスト対策にもなるよう設計されているわけです。

テストのウォッシュバックとしてよい教育が促進されると同時に、よい英語教育を行っていればそれが正当に評価される環境が整うことを目指しているのです。