導入事例


立教新座中学校・高等学校

高校 3 年生 計7クラス(288 名)への E-CAT 試験導入

E-CAT 受験準備としての、Speaking 授業を実施

埼玉県
立教新座中学校・高等学校
英語科 合澤 亮先生

① E-CAT 導入の背景について教えてください。

以前よりスピーキングの練習を授業に取り入れたいと思っていました。しかし、定期テストではリーディング・リスニング・ライティングの問題しか出すことができないため、どうしても生徒のスピーキングに対するモチベーションは低くな りがちな課題がありました。

そこで、生徒のスピーキング練習に対するモチベーションを高めるために、学期の最後に、授業時間を使ってテストを行い、その点数を平常点に加点すること、そして授業中のスピーキング練習は E-CAT テスト に向けた練習、という形を取ることを考えました。

② E-CAT を選んだ理由は何ですか?

(1)授業中に練習がしやすいテスト内容であり、(2)一人一人バラバラの内容のテストを受けられ、(3)授業時間内に教室 でテストを受験でき、(4)高校生に合ったレベルである、という条件の下スピーキングテストを探していた時に、E-CATに出会いました。

③ 貴校でのスピーキング授業の実施において、課題となっていたことについて教えてください

  • スピーキング用の素材を用意するのに、教員の負担が大きい。
  • 検定教科書の本文に関わるスピーキング訓練を行うという手段もありますが、特に高校生の場合、この方法だと使う語 彙や文法などが通常の会話で使うものとは大きく異なるので、日常会話やビジネス会話の練習には直接つながらないことも多くありました。
  • 教員間での能力差(ICT等)により、同一内容を担保するのが難しい場合がある

④ 貴校でのスピーキング評価において、課題となっていたことについて教えてください

  • 教員が授業中にテストを行おうとすると、クラスによってテスト時間が異なり、ひとクラスの中でも1人1人の受験のタイミングがずれることになります。その結果、初見の問題を使ってテストをする場合は、公平性を保つために大量の問 題を用意することになり、その準備の負担が大きくなってしまいます。
  • ひとつの学年を複数の教員で教えているため、評価の公平性を保つのが難しく、また、生徒ひとりずつにテストを行う ことになるため、多くの授業時間を費やすことになってしまいます。
  • また、スピーキングの目標設定をするのが難しいという課題もあります。

⑤ それらの課題を E-CAT がどのように解決したか、教えてください

■ 授業の課題について

YouTube に練習問題が用意されているので、授業負担はかなり減りました。動画の中で、進行もタイマーも全てやってくれるので、クラス間の授業内容の差も少なくなったと思います。

■ 評価について

E-CAT 導入により、スピーキング評価への教師負担はほぼゼロになりました。生徒1人1人に違う問題が出題され、さらに採点は E-CAT の採点者が行うため、公平性を担保することができます。

テスト実施のための準備もほぼ必要なく、CALL 教室でクラス全員同時にテストを実施できるため、授業時間を効率よく使えるようになり、結果としてスピーキング訓練に充てる総時間を増やすことができました。また、英検との対応表によって、生徒がはっきりとした目標を持つことができます。
英検 2 級が 60-80 点と表記されているので、ほぼ全員が 80 点という良いスコアを目指すことができ、さらに、準1級を持っている子は、満点を目指して頑張ることができます。

⑥ E-CAT に対する生徒の反応を教えてください

全体的な印象としては、皆苦しみながらも、とても楽しんで取り組んでいます。特にペアで言い合いをすると、友人の考えや描写を聴くこと、自分で考えを述べたり描写することの、両方を楽しんでいる様子です。問題の種類が多いので、飽きずに練習ができていました。練習動画もテスト自体も親しみやすいもので、変な緊張感などはなく取り組めていまし た。授業を通して、生徒たちの話す量が明らかに増え、表現の幅も広がっている印象です。

⑦ 全体を通してご意見・ご感想等ございましたら教えてください

授業内容とテスト内容をマッチさせることができるため、テストと YouTube 動画がセットであるところがとても良いと思います。
YouTube 動画によって、授業準備への負担を増やさずにスピーキングの練習ができ、授業中の進行の負担、評価の負担が減りました。